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消防学校ってどんなところ?

消防士の教育期間である消防学校。 新たに採用された消防士は、最初の半年~約10カ月の間、全寮制の消防学校へ入校を命ぜられます。
新人消防士を一人前の消防士に育てるためのいわゆる初任教育というものです。

この初任教育では、消防のイロハを学ぶとともに、現場で必要な知識、技術を身につけます。 同時に、消防人として不可欠な精神力と体力、社会人としてのモラルやマナー等も養っていきます。

そのため、初任教育では厳しく過酷な訓練が行われ、精神面、肉体面で限界まで追い込まれます。
厳格な服務、規律のもとでの生活を強いられ、教官達も厳しく学生に接します。
そんなハードな半年間を経て、一人前の消防士になっていくのです。


消防学校で学ぶこと

消防士になると最初の半年から10カ月程度は初任教育を受けることになります。 初任教育では、消防士としての基礎基本を叩き込まれるのですが、限られた時間の中でやるべきカリキュラムがみっちり組まれています。

消防学校の授業は、座学と実科があります。
座学では、倫理や防災、建築等、公務員として必要な知識、消防士として必要な知識を学びます。

例:東京消防庁での座学科目

倫理・服務
東京消防庁の職員としての基本的な心得、守らなければならない義務や規律、制限、禁止行為などを学びます。

消防活動知識
消防業務の制度や概要、消火・救助活動を効果的に行うために必要な活動基準や活動要領、基本原則を学びます。

防災
住宅防火対策や防災福祉対策、都民生活の安全対策、震災対策、自主防災組織への指導方法などを学びます。

消防機械・ポンプ
道路交通法や機関員制度、消防ポンプ、車両の安全運行、誘導要領など、消防車両の運用に関する基礎知識を身につけます。

査察
火災予防査察の制度や意義、査察対象物の種別、立入検査執行要領、立入検査結果通知書の交付要領などを学びます。

建築
建築確認における消防同意制度について学びます。また、消防同意事務審査に必要な建築に関する基礎知識や審査要領などを身につけます。

実科訓練

実科とは、実際に体を動かして学ぶ実技訓練です。
礼式訓練に始まり、ロープを使った結索訓練、はしご訓練、消火訓練等、実際の現場で活動する上で必要な知識技術を養います。


消防学校の一日(例)

消防学校での生活は、しっかりと時間で行動が決められています。 決められたルール中で、半年から10カ月程度の集団生活をします。
下記のタイムスケジュールは一例です。 学校ごとに若干時間は異なりますが、大まかな流れはどの消防学校も大体同じです。

6:00 起床、日朝点呼
 ↓
6:30 体操、掃除、
 ↓
7:00 朝食
 ↓
8:30 午前授業
 ↓
12:00 昼食
 ↓
13:00 午後授業
 ↓
17:15 掃除
 ↓
17:30 夕食、風呂、自習
 ↓
22:00 日夕点呼
 ↓
22:30 就寝


どこの消防学校に入校するの?

消防学校は全国にあり、東京消防庁と政令指定都市、各都道府県のそれぞれに全部で56校設置されています。
入校する学校は、東京消防庁に採用されれば東京消防庁消防学校へ、政令指定都市に採用された場合は各政令指定都市の消防学校へ、 その他の市町村に採用された場合はその都道府県の消防学校へ入校することになります。


消防学校が不安な人へ

先ほど消防学校が厳しいところだと書きましたが、実際のところどうなのでしょうか?
初任教育での半年間は実際、常に時間に追われ、常に声を張り上げ、教官に怒鳴られ、連帯責任で腕立てをして・・・というような 毎日でしょう。精神、肉体ともに限界まで追い込まれ、訓練が終わるころにはみんなくたくたになっています。

では、なぜそのような過酷な教育を受けるのでしょうか?
それは、消防という仕事が命を守るという使命を持っているからです。 消防士の仕事は、1分1秒を争う現場や、危険と隣り合わせの現場での活動を強いられることもあります。

そのような切迫した現場で、自分と仲間を守り、市民を助けるためには、知識・技術はもちろんのこと、強靭な精神と肉体も必要不可欠ですよね。
そのために、最初の初任教育では、厳しく過酷な教育を受けるのです。

自分には無理なのでは…と不安に思う人もいると思いますが、消防士になる以上誰もが通る道です。 また、決して自分一人ではなく、周りには同期がいます。 勉強が苦手な人、体力に自信がない人、要領が悪い人…いろいろな人がいますが、班員、同期で支え合って乗り越えていきます。

ハードな半年間の中で、同じ釜の飯を食い、同じ屋根の下で眠り支え合った同期とは、 教育が終わるころには強い絆が生まれているはずです。 こんな貴重な経験ができるのも消防の世界ならではですよ。