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全国消防救助技術大会

消防では、毎年夏に救助技術の技を競い合う大会が開催されます。その名も「全国消防救助技術大会」。 日頃の訓練成果を披露するとともに、救助で必要な体力、技術、精神力を養うことを目的として、昭和47年から毎年行われています。

競技は、陸上の部8種目、水上の部8種目があり、それぞれの種目で、タイムや技術を競います。

この大会は、消防会の甲子園とも呼ばれ、全国各地で選考会、地区大会が行われます。それらを勝ち抜いた隊員だけが、全国行きの切符を手にすることができるのです。


大会を見学

全国大会は、例年8月に行われます。 それに伴い、署内の選考会が概ね6月、地区大会(指導会)が概ね7月ごろ行われます。

全国大会の開催地は毎年変わりますが、一般にも開放されているので、誰でも無料で見学可能です。 イベントブースやグッズ販売も併設されているので、興味のある人は見学に行ってみては!

過去の全国消防救助技術大会




種目一覧

陸上の部

・はしご登はん
垂直にのばしたはしごを15メートル駆け上がる。

・ロープブリッジ渡過
水平に張られた20メートルのロープを、行きはセーラー、帰りはモンキーという渡り方で往復する。

・ロープ応用登はん
登はん者と補助者が2人1組でバディを組み、塔から垂下されたロープを15メートル登る。

・ほふく救出
1人が空気呼吸器を着装して長さ8メートルの煙道内を検索し、要救助者を屋外に救出した後、2人で安全な場所まで搬送する。

・ロープブリッジ救出
水平に張られた渡過ロープ(20メートル)を渡って向かいの塔に進入し、要救助者をロープで縛着しけん引救出した後脱出する。 4人1組(要救含む)で行われる競技。

・引揚救助
空気呼吸器を着装して搭から降下し、要救助者を検索し塔上へ救出した後、ロープ登はんにより脱出する。 5人1組(要救含む)で行われる競技。

・障害突破
5人1組(補助者含む)で障害を突破していく競技。壁を上ったり、ロープを渡ったりと5つの障害をチームで協力して突破していく。

・技術訓練
自隊のやり方で、迅速かつ安全な救助活動を披露する発表会。
   

水上の部

・基本泳法
「じゅんか飛び込み」で入水した後、常に顔が水面に出た状態で、基本的な泳法である「ぬき手」と「平泳ぎ」でそれぞれ25メートルずつ泳ぐ。水難救助の基本的な泳法を習得するための訓練。

・複合検索
マスク、スノーケル、フィンを着装し、スノーケリングで障害物(救命浮環)を突破しながら水中に沈められたリングを検索して、引き揚げる。水中の行方不明者の捜索を想定した訓練。

・溺者搬送
2人1組(要救助者を含む)で、救助者が「じゅんか飛び込み」で入水後、要救助者(溺者)を注視しながら近づき、チンプールで確保した後、ヘアーキャリーにより救助する訓練。

・人命救助
3人1組(要救助者を含む)で救助者が「二重もやい結び」のロープをたすき掛けにして要救助者の位置まで泳ぎ、要救助者をクロスチェストキャリーで確保し、補助者が救助ロープをたぐり寄せて救助した後、再び水没しつつある要救助者(訓練人形)を水面に引き揚げ、救助する訓練。

・水中結索
3人1組で水中の結索環に、第一泳者は「もやい結び」、第二泳者は「巻き結び」、第三泳者は「ふた回りふた結び」のそれぞれ指定された三種類のロープ結索を行う。水中におけるロープ結索技術を習得するための訓練。

・溺者救助
3人1組(要救助者を含む)で救助者と補助者の2人が協力して浮環にロープを結着後、補助者が浮環をプール内へ投下して、救助者が20メートル先の要救助者の位置まで浮環を搬送し、これに要救助者をつかまらせ、補助者がロープをたぐり寄せて救助する訓練。

・水中検索救助
4人1組で第一泳者が水面を、第二泳者が水中をそれぞれ検索し、水没している要救助者(訓練人形)を発見して水面へ引き揚げた後、第三泳者と第四泳者が協力して対岸の救出地点まで搬送し、救助する訓練。

・技術訓練
定められた手法、器材に縛られることなく、創意と工夫のもとでより安全で的確、迅速な訓練を発表する訓練。

全国消防協会HPより抜粋