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論文試験対策

消防職の論文試験は、概ねどの自治体も60分~90分で800字~1200字程度です。 テーマは、自分自身のことについて問う論題や一般常識の知識で書ける論題がほとんどです。



頻出のジャンル

公務員試験で課される論文のテーマは、職種によって偏りがあります。 公務員試験全体で頻出のジャンルとしては、以下のようなものがあります。
この中で、消防の採用試験に出題されやすいのは、「災害・防災」、「チームワーク」、「自分自身について」の3つのジャンルです。
ですので、消防の論文対策では、上記の3ジャンルを中心に対策することが重要になってきます。

消防の論文試験で課されやすいテーマ(例)

● 市民から信頼される消防士とは
● 失敗から学んだこと
● 困難を乗り越えた経験とそこから学んだこと
● チームワークの大切さ
● 消防士になってやりたいこと
● 学生と社会人との違いについて
● 高齢社会における防災対策
>>過去に出題されたテーマを検索



採点方法

採点の方法は採点項目に沿って点数が付けられるのが基本です。 ですが、採点が行われる前にまずは文字数で振いにかけられます。 文字数が少なすぎたり(規定字数の7割以下)、オーバーしていたりする論文はその時点でアウトと思ってください。

例えば、1000文字程度で書きなさいと書いてあれば、800字~1200字の範囲で書くのが常識の範囲です。 この場合、600字程度で終わっているものや1500字程書いてあるものがあれば、その時点ではじかれる可能性が大です。

また、1000字以内で書きなさいというように「以内で」と書いてあれば、必ずその文字数以内におさめなければなりません。 1字でもオーバーしてしまえば、その時点で採点すらしてもらえない場合があるので注意しましょう。

ただし、規定の文字数以内におさめたとしても文字数が少なすぎるのは、やはりいけません。 最低でも7割は書いてないと、その時点でアウトでしょう。8割程度を目安に書くようにしてください。

ということで、論文試験における採点は、まず文字数で振いにかけられ、その後残った論文を採点していくという流れになります。 採点項目は自治体によって異なりますが、概ね以下のような内容と思ってよいでしょう。

採点項目(例)




論文が苦手な人へ

論文は得意不得意が大きく分かれる試験です。得意な人はそれほど抵抗なく書けると思いますが、苦手な本当に苦手です。まったくペンが動かず、一時間で2,3行しか書けない人や、ネタが全く思い浮かばず白紙で出してしまったなんて人も中にはいます。

しかし、論文は意外と配点が高い傾向にあり、時間内に既定の文字数に達しなかったり、文章の途中で終わってしまっては、大きなマイナスとなります。挽回するのはまず無理です。 ということで、論文が苦手な人は、しっかりとした対策が必要になってきます。

ここでは、主に論文が苦手な人に向けて、論文試験突破の秘訣を書いていきます。論文が得意な人は読み飛ばしてもらって構いません。

1.型に当てはめるべし!

まず、論文を書くのが苦手に共通していえるのは、文の構成、組み立てが苦手という事です。 これを克服する最も簡単な方法は型に当てはめて書くことです。

論文の型には、「序論⇒本論⇒結論」というものや「起⇒承⇒転⇒結」などがありますが、 簡単なのは「序論⇒本論⇒結論」の構成です。

序論では、テーマに対する現状や問題提起などを抽象的に(ざっくりと)書いていきます。 文字数的には全体の2~3割程度で書くのが良いでしょう。

書き出しの文で悩む人が多くいますが、それほど凝った書き出しをする必要はありません。 思いつかなければ、以下の「いつ、どこで、だれが」のどれかで書き始めればOKです。

次に、本論では序論で書いた内容の「具体例」や「経験談」を書いていきます。 文字数的には、全体の5~6割程度です。 1つか2つの具体例又は経験談を書くとよいでしょう。

最後に、結論を書きます。結論では、自分の意見や考え、問題に対する解決策等を書きましょう。文字数的には全体の3割程度です。

消防の論文試験では、やる気や熱意が高く評価される傾向にあるので、 締めの部分には、必ず消防士になりたい、本気で市民を守りたいという熱意もしっかりと書き入れましょう。

2.キーワードを洗い出すべし!

型に当てはめて書く以前に、書く内容が思いつかない・・・ということは論文が苦手な人に有りがちなことです。
そんなときは、テーマに対して思いつく単語やキーワードをとにかく書き出していきましょう

例えば、「学生と社会人との違いについて」というテーマであった場合、 「未成年」「大人」「勉強」「仕事」「責任」「親」「学校」・・・というように、そのテーマに対して思いつく限りの単語を書き出していきます。

ある程度洗い出したら、次はその単語単語をつなげていき、大まかに内容を作り上げていきます。

上記の例で言えば、学生は「未成年」であり「責任」が免除されているのに対し、社会人は「成人」であり何をするにも「責任」が伴う。というように、 洗い出した単語単語をつなげることで、大まかな内容と流れを決めていきます。

あとは、先ほど紹介した「序論⇒本論⇒結論」の型にあてはめ、具体例や経験談をあげて文章を完成させればOKです。

以上のような流れで書いていけば、論文が書けないということはまずありませんが、 もし本番でペンが止まってしまった場合は、とにかく時間内に上限文字数に近い文字数を書くということだけを考えて書いてください。 内容なんて二の次です。 何でもいいのでとにかく時間内にある程度の文字数を書くようにしてください。

書ききらなければ、どれだけ消防に対する思いが強くても、どれだけ勉強を頑張ってきても、その時点で合格の可能性が消えてしまいます。 論文が書けなくて合格を逃すことほどむなしいことはありません。

ということで、さっそく論文を書く練習に移りたいところですが、その前に論文の書き方・ルールを押さえておきましょう。
>>原稿用紙の書き方・ルール
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