LEC 消防官合格コース
最終更新: 2026年7月
公務員予備校はたくさんありますが、「消防官」の名前が付いた専用コースを持っている予備校は多くありません。多くは公務員試験全般の講座で、消防はその一部という扱いです。LEC東京リーガルマインドは、その数少ない例外です。ここでは公式情報をもとに、受講料・カリキュラム・注意点を整理します。当サイトが集めた全国344消防本部・742件の採用試験データとも突き合わせます。
・消防官合格コース(大卒程度)225,000円、高卒程度公務員合格コース158,000円(2026年7月時点)
・東京消防庁の分野別過去問題集250問、消防官専用の論作文講座、模擬面接が回数無制限
・SPI・SCOA区分にも対応(当サイト集計では教養試験を課さずSPI3等のみの本部が75本部)
・⚠ 消防官合格コースは通信のみ(通学の設定なし)
・⚠ LECの「内定者お祝い金(受講料100%進呈)」は消防官合格コースは対象外
受講料はいくらか
| コース | 受講形態 | 一般価格 | 代理店価格 |
|---|---|---|---|
| 消防官合格コース (大卒程度) |
通信(Web動画・音声DL) | 225,000円 | 215,000円 |
| 高卒程度公務員 合格コース |
通信(Web動画・音声DL) | 158,000円 | 148,000円 |
出典:LEC東京リーガルマインド 公式サイト(2026年7月時点)。消防官合格コースは「一般価格(10%税込)」と明記されています。高卒程度公務員合格コースのページには税込の明記が見当たらないため、申込前に確認してください。答練・模試を会場受験にするか自宅受験にするかで講座コードが分かれますが、価格は同額です。
このほか、時期によって割引が用意されています。2026年7月時点で公式に掲出されていたのは、クレジットカード決済のポイント5%還元(7月31日まで)、夏のキャンペーンでオンライン商品券6,000円分(同)、退職者・離職者応援割引20%、再受講・他社転校割引などです。割引は期限付きのものが多いので、申し込むタイミングで公式サイトを確認してください。
消防官専用コースは何が違うのか
公式が「ここがポイント」として挙げているのは次の点です。
- 消防官の本試験レベルに合わせた数的処理対策
- 基礎能力検査(SPI・SCOA)区分にも対応
- 東京消防庁 分野別過去問題集(全250問)
- 消防官専用の論作文講座
- 模擬面接「リアル面接シミュレーション」が回数制限なし
当サイトのデータと照らすと、この構成は消防の実態に合っています。
つまり消防で必要なのは教養・論作文・面接の3つ。LECの消防官合格コースは専門試験を含まない教養中心の構成で、この3つに論作文専用講座と回数無制限の模擬面接を当てています。模擬面接に上限がないのは、独学で最も補いにくい部分を無制限に使えるという意味で、実務的な価値があります。
また、SPI・SCOA区分に対応している点も見逃せません。当サイトの集計では、教養試験を課さずSPI3・SCOAなどだけで一次を実施する本部が75本部あります。公務員試験の教養対策だけを積んでも、この方式では出題形式が違います。両方に触れられるコース設計は、志望先が固まりきっていない段階では合理的です。
※体力試験対策とエントリーシート添削については、消防官合格コースのページに記載を確認できませんでした。必要な方は資料請求や個別相談で確認してください(当サイト集計では体力試験は78%の試験で課されます)。
東京消防庁を受けるなら
コースに含まれる「東京消防庁 分野別過去問題集(全250問)」は、他校ではあまり見ない教材です。
東京消防庁は全国最大の採用規模を持ち、当サイトのデータでも令和8年度はⅠ類(1回目280名・2回目60名)、Ⅲ類(1回目250名・2回目60名)、専門系10名と、他を大きく引き離しています。実質倍率もⅠ類1回目4.1倍、Ⅲ類1回目4.9倍と、2回目(9倍台)に比べて1回目のほうが通りやすいという特徴があります。
受験者が多いぶん過去問の蓄積も価値があるので、東京消防庁が第一志望なら、この教材があること自体が選ぶ理由になりえます。→ 東京消防庁の採用データ
申し込む前に知っておきたい2点
公式の受講料表は通信(Web動画・音声ダウンロード)のみで、通学の設定がありません。LECは全国に本校・提携校を持っていますが、消防官合格コースを教室で受けるという選択肢は用意されていないということです。校舎に通って質問しながら進めたい人は、この点を確認してください(高卒程度コースには提携校でWeb講義を視聴する制度の記載があります)。
LECには合格・内定するとお支払い額100%が進呈される制度がありますが、対象は地方上級・国家一般職・国家総合職などの対策コースで、消防官合格コース・警察官合格コース・高卒程度公務員合格コースは含まれていません。「合格したら実質無料」と期待して申し込むと食い違うので、注意してください。
なお、この制度は公式に「受講契約を解約し返金する制度ではない」と明記されており、合格体験記の提出やインタビュー出演への対価として源泉所得税が控除されます。他校の返金制度も同様の建て付けが多いので、金額だけで比較しないほうが安全です。
向いている人/向いていない人
向いている人
- 消防一本で受験する人。警察との併願を前提にしないコース設計になっている
- 東京消防庁が第一志望の人。分野別過去問250問がコースに含まれる
- 面接に不安がある人。模擬面接が回数無制限(面接は80%の試験で課され、配点も重い)
- 志望先がSPI3・SCOA方式、または方式がまだ決まっていない人
- 通信でも自分で進められる人
向いていない可能性がある人
- 教室に通いたい人。消防官合格コースは通信のみ
- 合格後の返金・お祝い金を期待している人。消防官コースは対象外
- 警察官との併願が主目的の人(警察官合格コースは別立て。両方見るなら大原の警察官・消防官コースのほうが1コースで収まる)
- 県庁・市役所の行政職と併願する人。本コースは教養中心で専門試験対策を含まない
自分の志望先がどの方式かは、消防本部データの各本部ページや試験日程一覧で確認できます。
※資料請求は無料(公式は「30秒でかんたん請求・翌日発送」と案内)。おためしWeb受講で講義の一部を無料で試せます。
無料で使えるもの
- 資料請求(翌日発送)
- おためしWeb受講制度(講座の一部を無料で視聴)
- 無料試聴「警察官・消防官になろう!」、教養マスター(数的処理)第1回
- 無料講座説明会・公務員ガイダンス(予約不要で実施されることがある)
- 無料体験模試/個別の受験・受講相談(毎日実施)
20万円を超える講座なので、まずおためしWeb受講で講義の相性を確かめるのが安全です。数的処理は消防の教養試験で最も配点が大きい分野なので、その第1回を無料で見られるのは判断材料になります。
よくある質問
Q. 高卒程度でも消防官の講座はありますか?
A. 「高卒程度公務員合格コース」が消防士(高卒程度試験)に対応していると公式に明記されています。一般事務・警察官・消防官を同じコースでカバーする形です。受講料は158,000円。当サイトの集計では消防の採用区分の43%が高卒程度で最多なので、この区分の受け皿があるかどうかは重要な確認点です。
Q. 大原とLEC、どちらがよいですか?
A. 消防一本ならLEC(消防官専用コース)、警察と併願するなら大原(警察官・消防官の共通コース)が素直な選び方です。通学したいかどうかも分かれ目で、大原は限られた校舎で教室通学ができますが、LECの消防官コースは通信のみです。→ 予備校の比較はこちら
Q. 体力試験の対策はありますか?
A. 消防官合格コースのページには体力試験対策の記載を確認できませんでした。体力試験は78%の試験で課されるうえ、予備校に通っても代わりに走ってもらえるものではありません。講座と並行して自分で始めてください。→ 体力試験の種目と合格ライン
Q. 専門試験の対策は含まれますか?
A. 消防官合格コースは教養中心で、専門試験対策は含まれません。ただし消防で専門試験が課されるのは1%(742件中8件)なので、消防志望であれば問題になりません。県庁・市役所の行政職と併願する場合のみ、別途必要になります。