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消防、警察、自衛隊を比較

併願されることの多い消防、警察、自衛隊。これらは公安職と呼ばれる職業です。 公安職とは、主として治安をつかさどる、または治安維持に従事するものとして規定された公務員です。
簡単にいえば、人を守る仕事です。どれも正義感あふれる誇り高き職種であり、自らの手で人を救うという点で通ずるものがあります。 そのようなことから、消防、警察、自衛隊を併願して受験する人も多くいます。

ということで、それぞれの職種を①給料、②仕事の厳しさ、③休みの多さ、④拘束度、⑤難易度の5つの面から比較してみました。

給料

警察官 > 消防士 > 自衛官

給料面では、トップは警察官、次に消防士、最下位は自衛官となっています。
あるサイトによると、それぞれの平均年収は、警察官734万円、消防士638万円、自衛官613万円となっています。 あくまで平均ですので、採用される自治体や採用区分等によって変わってきますが、全体の平均値ではこのような結果になっています。
>>消防士の給料     

仕事の厳しさ

自衛官 > 警察官 > 消防士

仕事の厳しさで見ると、自衛官がトップ、次に警察官、最後に消防士がきます。 これも一概に比較はできませんが、やはり自衛隊の厳しさは群を抜いているように思います。
何週間も山に籠り、何十キロもある装具を身に着け、不眠不休での戦闘行動等、一般人には考えられないような訓練をします。 戦争と同じ状況を作り、本番さながらの訓練を定期的に行うので、体力的にも精神的にも相当キツイものがあります。   

休みの多さ

消防士 > 自衛官 > 警察官

休みの多さでは、消防士がトップとなっています。基本的に24時間勤務の消防士は、まる一日働いたら、翌日はまる一日非番となります。 非番は休みとは違いますが、何もなければ休みのようなものです。フリーに使える時間としては消防士が一番多いという事でしょうか。
次に多いのは自衛官。ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始休暇など、1週間~2週間程度まとまった休みが取れるのは、自衛官ならではです。   

拘束度

自衛官 > 警察官 > 消防士

拘束度に関しては、自衛官が一番厳しく、次に警察、消防と続きます。
自衛官は有事の際に即応体制が取れるように、基本的に駐屯地内で暮らしています。 結婚して外に住む場合も、多くは駐屯地から徒歩圏内の官舎に住むことになります。
自衛官の拘束度ほどではありませんが、警察、消防も非常時には休日でも招集がかかったりと、民間企業に比べればはるかに拘束度合は強くなっています。   

難易度

消防士 > 警察官 > 自衛官

難易度では、消防士がトップとなっています。
東京消防庁を例に挙げると、倍率は毎年10倍~20倍となっています。消防は警察や自衛隊と比べ、圧倒的に採用人数が少ないです。地方では毎年1名しか採用しないなんてこともザラにあります。 それだけに、消防士になる道は狭き門となっています。
>>難易度と勉強期間