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申込書(エントリーシート)の書き方

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採用試験を受験するには、まず申込書(エントリーシート)の提出が必要になります。最近では、ネットのエントリーフォームから申し込みをする自治体もみられるようになってきましたが、ネット申込を導入しているのは一部の自治体のみです。 紙の申込書に必要事項を記入し提出するところが大半となっています。

申込書の記入欄は自治体ごとに異なります。 住所・氏名・生年月日や学歴・免許資格欄の記入のみのところもあれば、志望動機や自己PRといった欄が設けられている自治体もあります。 では、申込書の見本をもとに各項目の記載要領を見ていきましょう。
   


氏名等の基本事項


氏名、生年月日、住所、連絡先

氏名や生年月日、住所といった基本事項は、決まりきった内容なので直ぐに記入できるはずです。
ふりがなの文字が平仮名で「ふりがな」と書いてあればひらがなで、片仮名で「フリガナ」と書いてあればカタカナでふりがなを振るようにしましょう。


顔写真

顔写真は、原則上半身脱帽・正面向きの写真で、指定されたサイズのものを貼り付けます。 サイズは一般的には4㎝×3㎝が多いですが、4.5㎝×3.5㎝、5㎝×4㎝といったサイズもあるので注意しましょう。

~写真を撮る際のポイント~

服装

スーツが基本です。消防は公務員です。ファッションや個性を求められる世界ではありませんので、一般常識としてスーツを着用しましょう。服装で印象が悪くなってしまうのは非常にもったいないです。
撮る前に、襟がおかしくないか、ネクタイが曲がってないか確認しましょう。

髪型

当たり前のことですが、寝ぐせ等は直すこと。消防だからと言って、丸坊主にする必要はありません。
前髪は印象を左右するので、長い場合は横に流すか表情が見えるように工夫しましょう。

表情

まっすぐカメラを見て、口は閉じて撮りましょう。口角が少し上がるくらいの表情がちょうどいいです。
顎は上がりすぎず引きすぎず、程よく引く程度で撮りましょう。

姿勢

背筋はしっかりと伸ばします。肩が下がっていたり、斜めになっていないように注意しましょう。

撮影期限

顔写真の欄には、3カ月以内や6カ月以内に撮影したものと書かれている場合が多いですが、実際の撮影日がわかるわけではないので、そこまでシビアに考える必要はないでしょう。
ただし、数年前にとったものだと流石に印象が変わってしまう場合があるので、あくまで常識の範囲内で判断しましょう。

写真を貼るときは両面テープがおすすめ

のり付けしてもよいですが、液体のりだと申込書の裏面がふにゃふにゃになってしまったり、逆にスティックのりだと粘着が弱くはがれてしまう場合があります。
そのようなことから、顔写真を貼り付ける際は両面テープをおすすめします。

写真裏面に氏名記入

注意書きに書いてある場合が多いですが、書いていなくても万が一写真がはがれてしまった時のために、裏面には氏名を書いておくとよいでしょう。
ただし、筆圧には注意してください。あまり強く書くと表面に痕が残ってしまうことがあります。


学歴・職歴


学歴・職歴

学歴に関しては、一般的に義務教育は記載せず、高等学校からの記載でよいです。最終学歴が中学校の場合は中学校も記載するようにします。書き方に指定があればそれに従いましょう。

職歴がある場合は、職歴欄に記載しましょう。学生時代にしていたアルバイトに関しては書く必要ありませんが、学校に行っていない場合はアルバイトも記載しておきましょう。 無職であるよりは印象がよいです。ただし、○○工場(アルバイト)というようにアルバイトであることがわかるように記載しましょう。


資格・免許


資格・免許

資格や免許は正式名称で記載します。取得年月日も正確に記載しましょう。

~正式名称の例~

  • 普通自動車第一種運転免許
  • 大型自動車第一種運転免許
  • 救急救命士免許
  • 潜水士免許
  • 危険物取扱者乙種第4類免状
  • 消防設備士乙種6類免状



志望動機


志望動機

志望動機の欄が設けられている場合は、面接時の参考材料になるため、面接を見据えて記入するようにしましょう。
面接が苦手な人は、とにかくここで熱意を伝える必要があります。 数行で終わることなく、できる限りぎっしりと書くようにしましょう。
志望動機については、こちらのページにも書いています。


自己PR、趣味


自己PR

自己PRは、自分をアピールするチャンスです。 消防の仕事に活かせるような長所を記載するとよいでしょう。 「体力」、「精神力」、「協調性」は消防の職種においては必須であり、部活動や学生時代の経験と絡めてアピールもしやすいのではないでしょうか。 志望動機同様、面接でうまくアピールできる自信のない人は、文章でしっかりと自分の強みを伝えましょう。


趣味

趣味の欄は、面接時の話題作りと考えてよいでしょう。 自分がどれだけでも話せる得意分野などを書いておくとよいでしょう。 ない場合も無記入では話題が広がらず、印象も悪くなりかねません。 何も思いつかない場合は、「ランニング」が無難です。 いざ、面接で聞かれたら「毎日家の近くを走ってます。」と返答できますし、消防には必須の体力づくりをしているというアピールにもなります。


全般的な注意事項


年号は「和暦」が一般的

消防だけでなく公務員の世界において、年号は「和暦」を使うのが一般的です。 日本の公務に従事している人間が、日本の年号を使うのは当然と言えば当然ですね。 職員は、日常的に和暦に慣れていますので、和暦で書いた方が相手にも読みやすいものとなります。

これが不慣れな西暦で書かれていると、年数をパッと計算できなくて相手に心理的ストレスを与えかねません。 逆に和暦で書かれていれば、年数等ストレスなく計算でき「この子なかなかわかっているな」となる訳です。

西暦で書いてはいけないということではないですが、公務員試験においては「和暦」を使用するのがよいでしょう。

アルファベッドの略字は使用しない

採用試験において、和暦表記する際は、「R」ではなく「令和」、「H」ではなく「平成」というように漢字で表記するようにしましょう。

令和元年?令和1年?平成31年?

令和の最初の年の表記はどのように書くのが正解なのでしょうか?
まずは「令和元年」と「令和1年」から見ていきましょう。
どちらも意味は同じですが、正式には「令和元年」と表記するのが正しいです。

次に「令和元年」と「平成31年」。この2つの使い分けは、元号が切り替わった日以前なのか以降なのかで決まります。
平成から令和に切り替わったのは「5月1日」なので、その年の4月30日までであれば「平成31年」、5月1日以降であれば「令和元年」と表記するのが正しいです。


きれいな字・丁寧な字で

当然のことですが、字が汚くて読めない・読みにくいエントリーシートは、読む相手にストレスを与えるだけでなく、場合によっては目を通してもらえないかもしれません。

字の上手・下手はそれぞれありますが、自分のできる精一杯丁寧な字で書くようにしましょう。
字が汚くなってしまう人は以下のポイントを意識してみましょう。
  • 文字の下段ラインを揃えて書く
  • 漢字は気持ち大きく、ひらがなは気持ち小さく書く



面接を見据えて書く

申込書(エントリーシート)の内容は、面接時の材料としても使用されます。 その場の思い付きで書くのではなく、しっかりと面接を見据えて内容を考えるようにしましょう。


書き終えたら必ずコピーを取っておく

申込書(エントリーシート)は、その後の面接でも使用されます。 書いた内容を面接前に見返せるように、書き終えたら必ずコピーを取り、控えとして手元に残しておきましょう。

この控えは、他の自治体を受験する際にも役立ちます。 様式は自治体ごとに異なりますが、記載事項は似たような内容が多いため、この控えを参考にして書くことで毎回内容を考えたり調べたりする手間が省けます。


提出期限は必ず守る

提出期限を1日でも過ぎると、採用試験自体を受験することができなくなってしまいます。
必ず試験案内や公式サイト等で提出期限を確認しておきましょう。

「消印有効」と「必着」の違いには注意してください。 〇月〇日消印有効と書いてあれば、その日に届かなくてもその日の郵便物として消印が押されていればOKという意味です。 一方、〇月〇日必着と書いてある場合、その日までに必ず到着していなければいけません。
消印有効なのか必着なのかは、くれぐれも間違えることのないように注意しましょう。


封筒の書き方・注意点

封筒の書き方・注意点については、こちらのページに書いています。


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