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消防防災航空隊

防災航空隊は空からの消火、救助活動を行う部隊で、東京消防庁と政令指定都市及び各都道府県に設置されています。 平成27年4月1日現在、消防・防災ヘリコプターは、全国で76機(佐賀県、沖縄県を除く45都道府県、55団体)配備されています。

防災航空隊の隊員になるには

防災航空隊の隊員は、道府県の場合は、各市町村から派遣された消防吏員によって編成されており、 各消防本部から、希望や推薦などによって選ばれ派遣されます。 隊員は消防本部の代表であり、また高度な知識と技術が求められることからも 選ばれるには熱意だけでなく優秀で信頼される隊員でなければ難しいと言えるでしょう。

また、一度入れば定年まで続けられるわけではなく、任期は約3年程度の場合が多いようです。
なお、道府県に設置されている航空隊の場合、操縦士や整備士に関しては、民間に委託している場合がほとんどです。

政令指定都市の場合は、消防局内の救助隊員から選抜して専任の航空救助隊を配置しているケースと、 事案に合わせて特別高度救助隊等あらかじめ指定された部隊が搭乗するケースがあります。

東京都に関しては、東京消防庁の内部に航空隊が設置されているため、通常の隊員はもちろんのこと、 操縦士や整備士も東京消防庁所属の消防士(消防吏員)が担っています。

消防以外にも航空隊がある

航空隊は、消防のほかに警察、自衛隊、海上保安庁などにも設置されています。 東日本大震災等の大規模災害で、ヘリコプター救出の映像を見た人も多いのではないでしょうか。

消防の防災航空隊は、消火や救助を主な任務としていますが、 それぞれの組織によって、その任務も異なります。 例えば警察の航空隊は犯人の追跡や捜索といった任務も担っていますし、 自衛隊であれば戦闘や輸送、海上保安庁であれば海上の監視や警備等、組織によって任務も様々です。
ですが共通していえるのは、大規模災害等の非常時には、それぞれの隊が人命救助の救難隊としての任務を担っているという事です。