体力試験対策
消防職の採用試験の特徴は、体力試験があることです。他の一般職の試験には、専門試験がありますが、消防職は免除されています。その代わりに、体力試験というものがあるんですね。 他の公務員試験にはない体力試験が課されているという事は、裏を返せば消防士は職務の特性上、ある程度の体力と運動能力が求められるということです。ただし、採用時の体力試験はそれほど厳しいものではありません。運動ができるに越したことはありませんが、体力試験に自信がない人もあきらめてはいけません。 ほとんどの自治体で体力試験は、現時点で最低限の体力があるかどうかを見る試験であり、配点自体はそれほど高くありません。 最低ラインをクリアしていればOKな自治体がほとんどです。
中には、体力試験ではなく体力検査としているところもあります。試験ではなく、あくまで検査。 消防士として必要な体力は、消防学校で嫌でも身につくので、現時点では最低限の体力さえあればいいということです。
とはいえ、まったく対策をしないのも問題です。特に腕立て伏せと持久走系は、重要視して見られる傾向にあるので、日ごろから体力錬成をしておく必要があります。
新体力テスト得点基準表(男子)
得点 | 握力 | 上体起こし | 長座体前屈 | 立ち幅とび | 反復横とび | 20mシャトルラン |
10 | 62kg以上 | 33回以上 | 61cm以上 | 260cm以上 | 60点以上 | 95回以上 |
9 | 58~61 | 30~32 | 56~60 | 248~259 | 57~59 | 81~94 |
8 | 54~57 | 27~29 | 51~55 | 236~247 | 53~56 | 67~80 |
7 | 50~53 | 24~26 | 47~50 | 223~235 | 49~52 | 54~66 |
6 | 47~49 | 21~23 | 43~46 | 210~222 | 45~48 | 43~53 |
5 | 44~46 | 18~20 | 38~42 | 195~209 | 41~44 | 32~42 |
4 | 41~43 | 15~17 | 33~37 | 180~194 | 36~40 | 24~31 |
3 | 37~40 | 12~14 | 27~32 | 162~179 | 31~35 | 18~23 |
2 | 32~36 | 9~11 | 21~26 | 143~161 | 24~30 | 12~17 |
1 | 31kg以下 | 8回以下 | 20cm以下 | 142cm以下 | 23点以下 | 11回以下 |
目安としては各種目7点を目指して行えば、十分突破できるでしょう。 先ほども書きましたが、あくまでも最低限の体力があるかどうかを見る試験(検査)です。 実際の試験会場には、体力自慢の受験生がわんさかいると思いますが、ズバ抜けた体力がなくてもこの試験(検査)は突破できるのです。
高得点を狙える人は狙うに越したことはありませんが、そうでない人もそれほど臆する必要はありません。
ただし、全ての種目で最低でも4点は取れるように頑張りましょう。 いくらシャトルランが100回できたとしても、握力が30Kgしかなかったら最低限の体力があるとはみなされません。