消防士になるには
消防士は公務員ですので、消防士になるには公務員試験に合格しなければなりません。自衛隊であれば国に採用される国家公務員、警察なら各都道府県に採用される地方公務員ですが、消防は各自治体(市町村)ごとに採用される地方公務員になります。
ですので、消防士になるには自治体(市町村)が行う採用試験を受ける必要があります。
道のり
消防士になるためには、まずは各自治体が行う採用試験に合格しなければなりません。採用試験には、学歴によって「大学卒」、「高校卒」といった区分があり、該当する受験区分の試験を受けるのが一般的です。
試験を突破し内定をもらうと、消防士としての人生が始まります。
最初の約半年間は、消防学校へ入校し、消防人としての精神や基本基礎を学びます。 その後各所属に配属され、現場デビューを果たします。

受験資格
採用試験を受けるには、年齢、身体要件といった受験資格を満たしておく必要があります。 受験資格は自治体によって様々ですが、東京消防庁を例に挙げると以下のようになっています。東京消防庁の場合(男性)
年齢 | 18歳以上29歳以下 |
身長 | おおむね160㎝以上 |
体重 | おおむね50㎏以上 |
胸囲 | 身長のおおむね2分の1以上 |
視力 | 両眼で0.7以上かつ一眼で0.3以上。赤、青、黄の色彩の識別ができること |
聴力 | 正常であること(聴力検査による) |
肺活量 | おおむね3,000㏄以上 |
身体基準は、上記のように「おおむね」としているところが多いです。 「おおむね」とは、厳密な基準ではなく、だいたいそれくらいあればいいという意味です。
たとえ身長が158cmであっったとしても身長の基準は、「おおむね」160cmとなっているので、受験資格がないということではありません。
なお、受験資格は自治体によって異なるので、必ず該当する自治体の採用案内等で確認するようにしてください。
試験科目
消防官の試験科目には、学科試験、論文試験、体力検査、適性検査、面接試験といったものがあります。 各自治体によって多少異なりますが、基本的にこの5つと考えてよいです。詳しくは、採用試験の内容のページで書いています。